子ども部屋をロフトで区切るリノベーション
2段ロフトでつくる姉弟の新しい居場所
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家族構成の変化に合わせてリフォーム
株式会社リブラン(てまひま不動産の運営会社)が過去に企画・販売していた分譲マンションシリーズ「エコヴィレッジ」に新築当初からお住まいだったご家族。年月が経つにつれ家族構成が変わり、2人のお子さんのための子ども部屋を作りたいという希望からリフォームを決意。既存部分を活かした部分リフォームを行いました。
ロフトで部屋をわけた子ども部屋
左右から出入り口の別れた2段ロフトを部屋の中心に設置。空間の一部を縦にわけることで床面積以上のスペースを確保しました。ロフトの上がお姉さん、下が弟さんの個人スペースとして使います。
ロフトはお子さん2人が自分のスペースを自由にカスタマイズできるように、合板素地仕上げに。好きな色に塗装したり、棚をつけたりと個性あふれる空間になっていくことでしょう。
収納力を増やした“仮想”玄関土間
玄関にアウトドア用品の収納スペースを作りたいというご希望から、玄関に土間のような収納空間を作りました。コスト配分の問題から床はタイル等に貼り替えず既存の無垢フローリングを使ったため、「土足では上がらないけれど、玄関と繋がった土間の機能を持っている収納空間=“仮想’’の玄関土間」となりました。
経年美化した無垢フローリング
既存の床はクリの無垢材を使用。傷はあるものの使い込んでいくことで艶が出る無垢材にご家族は愛着を持っていました。今回のリフォームでは、同じクリの無垢材を手に入れることは困難だったため、あえてカバ(バーチ)材を使い、はっきりと違いを際立たせる方向で設計しました。
クリとカバの境目はわざと樹脂のカバー材を使わず、既存のフローリングを丸鋸でシャープにカットしてなめらかに切り替わるようにしています。
エコヴィレッジの無垢材
当時、このエコヴィレッジを担当した企画担当者によると、この床は岐阜県の枕木メーカーまで行って買い付けた岩手県南部産のクリの無垢材とのこと。当時も枕木の端材からつくられた限りのある材料でした。
「タンニンが浮いていて住宅に使えない材も捨てるに忍びなく、着色してエントランスに使ったり、薪ストーブの燃料にした思い出深い床材です。」と語っていました。